薬草の村

 源一郎は病気の母を連れて村で一番高い山に登っていた。斜陽が差し込み、彼の着物を緋色に染める。彼の母は地面にしゃがみ込み、草をむしり取っては食べようとしていた。
「母上、それは毒ですよ。食べてはいけません」
 しかし制止を聞く耳はないらしく、母はうずくまったままだ。彼が近寄って肩をゆさぶると、ようやくその重い腰を上げ、西の夕日を眺めた。間違いなく老母はその紅の大空に見惚れていた。とても平和な顔であった。だが彼はその夕日を美しいとは思えない。むしろ斜光が母の死の近さを連想させてしまい、嫌気がさしていた。二人はそれぞれの思いを胸に、茜色の空をただ見つめ続けていった。
 幾分の後である。空はすでに藍色に染まり、点々と星が眩き始めていた。彼は隣の母の手を引きながら、そっと山を下り始めた。
「母上、一度見たいと言っていた龍王の山の夕焼けは如何でありましょうか? どうか、この病に打ち勝って、もう一度共に上がれますように」
 母の返事はない。彼と手をつないだまま、草履を引きずりながら黙々と歩き続けていた。そのしわくちゃの顔からは先ほどのような笑顔は消え去ってしまっていた。彼も話を止め、辺りを警戒しながら山を少しずつ着実に下って行った。人里に近いから魑魅魍魎は出てこないとはいえ、夜の山は危険である。
 無事に山を下り、山の麓にある家へ二人は入った。源一郎が雨戸を開くと囲炉裏の明かりが二人を照らした。障子にさえぎられて形しか見えないものの、囲炉裏には二つ人影がある。玄関で母の草履を脱がせ、居間を通り過ぎ、母を寝室まで連れていった。囲炉裏からはバチバチと火の音はするが、二人の物音はしない。彼は寝室の襖を開け、すでに敷かれていた布団に母を寝かせる。彼の母は布団が掛けられるとすぐに眼を閉じた。源一郎は老母が寝静まったのを確認すると、囲炉裏の間へと歩いた。彼が障子を開けて居間に入ると、父親の文治が話しかけた。
「源一郎、梅の容態はどうだ? 龍王の山の夕焼けを見るといっていたが、ひとまずは無事に帰ってきたようではあるな」
「あまり良くはございません。地面にしゃがみ込んでは、雑草をむしって食べようとする。夕日もただ虚空を見つめるように見ているだけです。もしかすると痴呆も始まりだしているのかもしれません」
 そうか、と言って父は囲炉裏の炎を見つめた。
「兄上、やはりあの商人の秘薬を……」
「藤次郎、あの商人は年に一度、菊月の収穫祭にしかやって来ない。母上は薬が無ければ一ヶ月と持たないのはわかっている。だが、祭りは一ヶ月前にあったばかり。あの時に買っておけば……」
藤次郎は囲炉裏の灰を火箸でかき混ぜて火力を下げた。
「藤次郎も源一郎も不穏な争いになりそうなことは言うな。まさか梅が病気にかかるとはその時は思わなかった。その件に関しては俺にも責任はある」
 文治は薪をくべ、囲炉裏に鍋を吊るした。鍋には野菜と水が入っている。
「父上、あの商人は各地を旅しているとの噂です。母の死を待つのではなく、探しに行かせてくれませぬか」
 文治は腕を組んで沸騰した鍋をしばらく見つめていた。源一郎はじっとその父の横顔を見つめた。顔のしわが少しずつ増えていくのが見える。
「解った。家業の方は藤次郎と俺でどうにかする。だが、出発は明日にしろ。夜の山々は魑魅魍魎が大量に発生するのだ。喰われでもしてしまっては薬も何もないからな」
「では明日早朝、出発することにします」
 藤次郎が何か言いたげな顔をしていたが、源一郎は寝室へ帰ってしまった。残された文治と藤次郎は出来上がった鍋を食べながら話をつづけた。
「兄上を行かせてしまってもよろしいのですか? 商人に遭遇するなど不可能でしょう。仮に見つけたとして、その商人が薬を持っているかどうか」
 文治は大根を箸で小さく分けてその一つを頬張った。
「ああ、それくらいは解っている。梅の寿命を考えれば薬以外の手段を模索するよりも商人を探したほうがよほど可能性はある。だから、源一郎を向かわせることにした」
「そうですか。父上も兄上もすべて運頼みだ」
「自覚はある、だがそれ以外に方法があるとでも?」
「ありません」
 文治は大根の残りを口にした。
「ならばそれを馬鹿にするのはやめろ。それから、今日は鍋を食べ切ったら寝ろ。明日はいそがしい。源一郎が旅立って仕事が増えるからな」
 鍋を食べ終えると二人は囲炉裏の火を消し、寝室へ向かった。既に梅と源一郎が寝ているのでそっと布団に忍び込んだ。

 源一郎が目を覚ましたのは日も登っていない早朝であった。彼は部屋の端にある旅の荷物を持ち出して、まだ目を覚ましていない家族に別れを告げて家を外にした。この荷物は彼が納税や兵役で長旅をするときに備えて用意していたもので、僅かな食料、竹の水筒、着替えが入っている。
 まずは山を越えねばならない。彼は旅の第一歩を踏み出した。

 源一郎は鼻歌交じりにゆっくりと歩いて進んだ。隣村までは六里ほどの距離。これまでの経験だと六つ時ばかし歩くだけだ。
 隣村に彼がたどり着くともうすっかり日が昇っていた。ここは農村故に店はない。源一郎は旅を出て初めての食事をとることにした。荷物から糒を取り出して一塊だけ口に含んだ。彼は顔を少ししかめるとすぐに立ち上がり、村へと入っていった。
 源一郎が村を横切っていくと隣村の住民に出会った。彼と年は大して変わらない痩せた男、収穫祭のときに隣村の代表で来る芳太郎だ。
「おや、隣村の源さんじゃないか。どうした」
「村の祭りにくる商人を知っていますか。あの商人の薬がないと母が死んでしまうのです」
 芳太郎は鍬を置き、しばらく思い返そうとしていた。
「ああ、思い出したぞ。あの商人は近くに住んでいるらしい。ここから三日歩いたところに洞窟があってな、そこを抜けたところらしいぞ」
 源一郎がお礼を言うと芳太郎は鍬を拾って自分の畑の方へ向かって去っていった。源一郎はひとまず洞窟を目指して歩き出した。

 山を越え、川を越え、源一郎は歩いた。木の根を枕にして眠り、持ってきた糒を食べ、滝の清水を飲んで命つないだ。
 二日ほど歩いたとき、目の前に魑魅の一種、姫童が現れた。姫童は子供のような姿の男女二人組で、旅人から食料を奪う精霊だ。
「……オイテケ」
「だめだ、あと幾日かかるかわからない旅を続けねばならんのだ」
 その返事をすると姫童の女のほうが襲い掛かってきた。姫童は女のほうが強力で危険なのだ。
 武器のない源一郎には姫童の猛攻に耐えることはできない。やむを得ず糒を少し投げ、逃げた。

 三日かけていくつもの山と村を越え、彼はついに洞窟へ到着した。途中幾度も姫童に襲われ、食料を奪われてしまっていた。一ヶ月分用意した食料はあと一週間分しかない。だが、ここさえ越えればたどり着くのだから、と自分を励まし、希望は捨てずにいた。
 洞窟の中は暗かった。人が通るとは思えないが、商人はここを通ってくるらしいのだから仕方がない。彼は一歩を踏み出した。突如、洞窟に入ると背後の光が消え失せ、彼の視界が真っ暗になった。後ろを振り替えっても何もなく、洞窟に入る前はあったはずの壁もない。入る前はあれほど騒がしかった獣や魑魅の音もしない。闇だけが彼を包んでいた。自分がどうなったかわからない源一郎だったが、意を決めてまっすぐ歩くことにした。
 ただ歩き、たまに食事をするだけの作業だった。暗闇のなかで時を知るすべはないのだ。食料の減り方を見る分には少なくとも五日は立っているらしいことだけは分かった。かすかな光では食料の正確な量も計れないが。寝ることは頭に浮かばなかった。この暗闇で寝たら起きることができないからかもしれない。永遠にすら感じる時間を歩き続け、ついに出口の光が見えた。
 洞窟の出口は入り口と同じく森の中であった。源一郎は空を見上げ、太陽の位置を確認した。太陽はそこまで高く昇っているわけではなさそうだった。
 源一郎はゆっくりと山を下る。最後まで下りきったところに河原が見えた。彼は恐る恐る足を踏み出した。
 特に何もなさそうである。魍魎の一種、人間には無害な川鬼が幾匹か集まって積石の塔を作っているが、川があるところにならいくらでも現れる川鬼がいるなど気にすることでもない。
 子鬼をを無視して源一郎は川を渡ることにした。周囲を見渡すに橋はない。船泊はあるが肝腎の渡し舟がない。浅瀬があるからそこを歩いて渡るのが一番であると彼は考えた。荷物を頭の上にのせて川の流れに逆らって川を渡る。
 しばらく歩くと畑がたくさん見えた。どこか虚しく、同時に妖しい景色が広がっている。ある田にはもう冬だというのに季節外れの青々とした稲穂、ある畑にはやはり季節外れの萩の花、街道の並木は桜が咲いている。ここにはすべての季節が入り乱れた風変わりな景色があった。
 河原から続く街道に足を踏み入れ、源一郎は確かに村に入ったことを確認した。隣村で教えてもらったとおりであれば、ここが商人の住む村である。
 源一郎は人を探したが、畑にも道にも誰もいない。この広大な土地に人がいないのもあり得ない話である。そう考えつつしばし歩くと立派な屋敷があった。ここになら誰かいるのかもしれないと彼は思い、敷地に足を踏み入れた。すると、先ほどまで誰もいなかったはずの彼の背後から声が聞こえた。
「聞こえるか……。この村に立ち入った人間よ。用件を聞こう」
 彼が後ろを振り返っても誰もいない。ただ先ほど通ってきた季節が入り乱れた畑が広がっているだけだった。
 空耳が聞こえたものだと思い屋敷の敷地へもう一歩を踏み出した。そうするとまたしても背後から声が聞こえた。
「無視をするな。わちきの声は聞こえとるはず。なんでもよいから用を口に出せ」
 さすがに空耳で済まされるものでもないので源一郎は指示に従うことにした。
「薬を買いに来た」
 そう声に出してはっきりと話すと彼の背後から声がまた聞こえた。
「どうも、わちきは霞の嫗と呼ばれておる。詳しい話は中の方で聞こうか」
 薬売りの商人は妖術を使うので、この嫗も念話か何かを使うのだろうと解釈した。
 源一郎はいわれるがままに屋敷に入り、居間に通され、何故かあらかじめ敷かれていた座布団に座らされた。中には先に霞の嫗と思われる老婆が座っていた。部屋は十二畳半ほどの板張りである。中心には彼の家とまったく同じ囲炉裏がすえられている。霞の嫗は囲炉裏に掛けられていた茶釜から急須に湯をそそぎ、湯飲みに茶を注いでそれを源一郎に差し出した。
「抹茶でなくて悪いのう、茶道とやらが現し世では流行しておるらしいがわちきにはそれが何かわからぬので煎茶で許しておくれ。で。薬を買いに来た、と」
「はい、わたくしの村に来る薬売りの商人はこの村の人だと聞きまして。村を出てもう幾日経ったか……。どうか私に薬を売っていただけませんか」
「悪いがあの薬はわちきが作ったものではないのだ。申し訳ないが、農へ出た息子が帰ってくるまで待ってくれ。明日には帰ってくる」
「そうですか……。では待ちます」
「うむ」
 老婆は珍しそうに源一郎を観察した。源一郎は少し老婆に嫌悪感を抱いたので、話題を変えることにした。
「しかし、ここの景色はいいですね。四季が混ざり合っていて美しい」
 源一郎が話題を変えると嫗は後ろを振り返って村の景色をしばらく眺めた。
「ここは、現し世の流れから外れておるのだ。朝廷分裂以降、現し世は生きにくくなってしまった。ここは現し世の混乱から逃げてきたものが住まうところ。いうならば理想郷よ。代わりにここに来るためには六日六晩歩き続けねばならん、それは現し世から混乱を招き入れぬためだ。ここに来るまで時間がかかっただろう?」
「はい。永遠にたどり着かないかとも思いました」
 嫗は煎茶を一口に飲み干すとそっと目を閉じた。それは悟りを開いたように静かで真清だった。
 源一郎は嫗の言ったことがほとんど理解できなかったが、ここが不思議な場所だということだけは理解できた。
霞の嫗が動く気配がないので源一郎は勝手に屋敷の中を散歩した。

 霞の嫗の息子が帰ってきたのは次の日の昼だった。源一郎は嫗の家で夜を越し、黙想をしている嫗を放って村を散歩していた。嫗の息子が家に戻るなり、霞の嫗が目を覚まして彼にこういった。
「越か。お前さんが薬を売りに行っている村から客が来た。村のどこかにおるはず、いやまて。今から呼ぶか」
 嫗がまた黙想をし、そこにはいないはずの源一郎に向かって語り掛けた。
「客人よ、息子が戻ってきた。屋敷に帰ってきなされ」
 さて、村で観光をしていた源一郎の背後から声が聞こえた。屋敷に入ろうとした時と同じく、振り返っても後ろには誰もいない。源一郎はそれが霞の嫗の声であることがわかったので急いで屋敷に向かって駆けていった。
 源一郎が屋敷の居間に入ると二人が座っていた。一人は霞の嫗、もう一人は男。まぎれもなく祭りのときに村で薬を売っていた商人だった。
「客人よ、息子の越だ。お前の言う薬売りの商人とは越のことであろう」
 紹介をされた越は源一郎の顔はしっているからか特に緊張した様子はない。対する源一郎も彼の顔を知っているから遠慮する様子もなく彼の近くまで歩み寄った。
「薬売りの商人様、あらゆる病をうちけすとされる秘薬を売ってくれませぬか。母君が病気にかかり、いつ亡くなるかわかりません」
 源一郎がそういうと、越は如何にも呆れた顔をした。
「ああ、あの薬か。実はあれお主の村の近くにも生えておる薬草から特攻成分を抽出したものを売っているだけでのう。我らが薬として売り出しているのは長期保存がきき、季節が外れても病を治せるようにするための加工品。あの薬草は生でも効果があるからそれを摘み取って母君に食わせば数日で治るだろう。わざわざこの村に来てそれだけの用事であったか」
 それを聞いた源一郎は続けてこういった。
「ではその薬草がどれか教えてくださいませ」
「ああ、特徴で見分けるのは難しかろう。実物を見せるからついてきてくれ」
 越は立ち上がって霞の嫗に礼をして屋敷を出ていった。源一郎もそれの後を追う。
 しばらく畑をいくつか過ぎたところに、その薬草の畑があった。越はその中から一本を摘み取って源一郎に渡した。
「これだ。ふつうは摘み取って二日で効果がなくなるので加工がいるが、お主の村には生えておるからそれをそのまま食えばよい。一日一本食べさせ続ければよい。一日に二本以上食べさせたら死ぬぞ」
 その薬草は源一郎の村では毒とされ、畑に生えていたらすぐに摘み取られて捨てられている草だった。思い返せば、ここに来る前母を龍王山に連れて行ったとき、母がむしり取って食べていた――源一郎が食べるのを止めさせた――草だった。
 源一郎は涙をこぼしてしまっていた。越が歩み寄ってどうしたのかと聞いたが源一郎は声が出なかった。
「ここから村まで十日は優にかかるからいそげ、出発は早いほうがいい。お主の母君が助かることを祈っておこう」
 源一郎を連れ、越は屋敷まで戻った。霞の嫗は源一郎の荷物をまとめて待っていた。
「荷物はまとめておいたぞ、食料も補充しておいた。間にあうよう願っておく」
さらに霞の嫗は源一郎にお札のようなものを手渡した。
「これはせめて村にたどり着くまでを短縮するためのものよ。村に来るまでの洞窟を通過するのにかかる時間を六日六晩から一時間まで短縮する。洞窟を出た時点で消滅する一回きりのもので、また代償としてこの村に二度と来ることができなくなる。母君の命を助けたければこれを持っていけ。では」
 源一郎は二人に礼を言って走り出した。母を救わねばならない。

 源一郎は走った。村を出て、川鬼のいる川を渡り、洞窟を越え、森にたどり着くまで一時間。確かにあの永遠にも感じる時間がかかった洞窟はすぐに抜け出ることができた。後ろを振り返ってみると自身が今出てきた洞窟はなく、山の斜面があるだけだった。手に持っていた嫗の札もなかった。
「本当に、二度と行くことはできないのか」
 彼は独り言を言った。確かにここまでは短くできたが、隣村まで三日かかる。急がねばならない。商人が住んでいた理想郷のような村に永遠の別れを告げ、振り返って山の斜面を降りて自分の村へ走り行く。
 魑魅魍魎の出るとされる山々を越え、ひたすら走った。たまに食事休憩を入れながら、夜も休まずただ走った。おかげで、彼は三日中二日かかる距離を一日で踏破した。代償は食料の減りの速さと彼の体力のみ。

 隣村まであと少しという時、目の前に魑魅の一種、姫童が現れた。行きに何度も襲われて食料を奪われていたあの忌々しき魑魅だ。
「……オイテケ」
「だめだ」
 やはり、行きと同じく姫童の女のほうが襲い掛かってきた。今度は行きのようにはいかない。源一郎はさっさと走って山を下った。一気に山を駈け降りたからか、彼の足はボロボロになったが、それでも魑魅をまくことはできた。
 山を下ればそこは隣村。日は高く昇って正午を指している。ここから源一郎の村まで六時間。ボロボロの足を引きずりながら、山を歩いて上る。山一つ越えたとき、彼はもう一度全力で走ろうと思った。

 彼が村に戻ると、すぐに龍王山に登って薬草を摘み取った。日は西に傾き、空は雲に覆われて暗くなっていた。
 家に源一郎が戻ると彼の父である文治が囲炉裏に座っていた。藤次郎はいない。
「帰ってきたか。半月近くご苦労だった。そろそろ戻ってくるだろうと思っていた」
「薬草を商人から教えていただきました。これです、はやく母上に」
 文治はうむ、と頷く。立ち上がって彼の後ろ側の障子を開けた。向こうの部屋には母である梅が寝て、傍らに藤次郎が座っていた。源一郎は母に近づき、薬草を差し出した。母は眠っているのか反応がない。
 源一郎は母を起こそうとしたが、藤次郎がその手を振り払った。何をするのだ、と源一郎が言おうとしたその時、文治が源一郎に告げた。
「梅は今日の昼過ぎに亡くなった。最後まで源一郎の名前を呼んでいたよ」
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